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    「幻の県道」の歴史的背景


    かつて「幻の県道」は地域住民の生活路として利用されていました。つい数年前まで、「ケンド通って、酸ヶ湯さ行った」と言うお年寄りがいたくらいです。とても住民に密着した道だったのです。

    鎌倉時代後期、十三湊の豪族安東氏と奥州藤原氏との交流が盛んであったと言います。南部間道と言われている「幻の県道」は、当時から人・物・情報を運ぶ重要な役割を果たしてきました。当地区高舘城主の娘・加伊寿姫が南部信政に嫁いだ時も利用したと言われています。

    昔の人

    この道を、昭和11年9月3日に秩父宮殿下率いる歩兵31連隊第3大隊の将兵500名が、上十川長谷沢神社から法嶺院、法峠寺を経て、笠松峠、東郡高田村と浪岡村の境界を通り、山道を踏み分けて沖揚平を経て酸ヶ湯温泉に至ったと、当時の東奥日報が報じています。

    これをきっかけに、ただの道が県道に昇格しました。しかし時は戦中戦後の混乱にあり、整備されることなく、地元の人たちの通称で「幻の県道」と呼ばれるようになりました。

     

    「幻の県道」の維持保存


    六郷地区振興協議会では昭和62年より「幻の県道」の整備・保存活動をしています。

    毎年、「幻の県道探索」ハイキングの10日程前に、黒石市や青森県の協力を受けてハイキングコースの下見を行い、必要に応じて整備を行います。

    地域の歴史と自然の道が、気持ちよく利用してもらえるように・・・。

    標柱の状態を確認中

     

    「幻の県道探索」ハイキング


    「幻の県道探索」ハイキングは、毎年6月に開催しています。

    新緑がちょうど鮮やかな季節です。

    ハイキングのようす

     

    「幻の県道」ハイキングコース


    「幻の県道」のハイキングコースはは約15kmあります。

    山道としては比較的歩きやすいコースですが、一部急な勾配を含み、本ハイキングではロープを設置して対応しています。

    ハイキングコース図

    「幻の県道」コース 法峠寺・沖揚平の入山口に案内看板があります


     

    更新情報


    2015 5. 1 ホームページを開始しました!

    2023 6.16 第35回「幻の県道探索」ハイキングのようす

    2024 4. 1 「幻の県道」あっぷるジュースの販売終了